それは、ある日突然やってきた!
2人目を出産して2年程経ったある日、下腹部の激痛に襲われました。
その痛みは、のたうち回るぐらいの痛みで、なかなか治まりません!
ついに救急車を呼びました。
救急搬送された病院での検査の結果
「子宮内膜症で卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)」
太ったのは、子宮内膜症のチョコレート嚢胞が原因だった!
まさかの診断、通常は手の親指の第一関節ほどの大きさだという卵巣が、直径11センチにもなっているということがわかりました。
病院の先生には、グレープフルーツぐらいの大きさだと言われました。
その大きく膨れ上がった卵巣が、ふとした瞬間にねじれてしまったために起こった激痛とのこと。
最近太ったなあっと思っていました。
お腹がポッコリと出ていたのです。
その原因が、卵巣が腫れ上がっていたことだったのです。
子宮内膜症(チョコレート嚢胞)とは
子宮内膜症は、子宮の内側に出来るはずの内膜が、子宮の外側に出来てしまうという病気です。
通常は、月経サイクルで古い子宮内膜は外に排出されますが、子宮以外の場所に出来てしまう子宮内膜は外に排出されることなく内部に溜まったままのため、月経のたびに炎症を起こしてしまうということです。
私の場合、子宮の横にある卵巣内に子宮内膜が出来てしまっていたようです。
卵巣の中に子宮内膜が出来ると、外に排出できないためドンドン溜まってチョコレートのようにドロドロとしたものになるため、それをチョコレート嚢胞と言うそうです。
慢性の疾患のため、閉経するまで付き合わなければならない病気です。
子宮内膜症という病気は、30代〜40代に多い病気と言われていたそうですが、今は10代〜20代にも増えて、生理痛のある方2人に1人が発症すると言われています。
私も発覚したのが20代後半でした。
消えた痛み
救急搬送された私は、横になりながら痛みに耐えきれなくてうなっていました。
どのくらい時間が経ったのか痛すぎてあまり覚えていないのですが、搬送時間も含めると1時間は経っていたと思います。
突然痛みが消えました。
何事もなかったかのように普段の自分に戻りました。
さっきの痛みは何だったのか?と不思議に思っていると、先生がねじれていた卵巣が元に戻ったんだねと言いました。
こんな風に痛みが消えてしまうなら、ちょっとした下腹部痛だったら耐えられるので病院に行かなかっただろうなと思いました。
放っておくと卵巣が破裂する
そんなに簡単にねじれた卵巣が元に戻るのか?と思いましたが、次に恐ろしいことを言われたのです。
いつまたねじれるかわからないし、これ以上卵巣が膨れ上がると破裂するよ!
そう言われた時は、破裂する前に気がつけて、良かったと思いました。
【症状】こうなるまでなんで気がつかなかったのでしょう?
もっと早く気がついていたら、こんなに痛い思いをせずに済んだのにと思いました。
ましてや、破裂なんてことになったらと思うとゾッとします。
私の自覚症状と言えば、毎月の生理痛がひどくて毎回鎮痛剤を使用していたくらいです。
妊娠中の妊婦健診では、卵巣が少し大きくなっているというくらいで、妊娠時にはよくあることと聞いていました。
産後は、卵巣も元の大きさに戻っていました。
私の場合、自覚症状が生理痛だけだったのです。
発症の場所や人によっては、腰痛、吐き気、排便痛、下痢などがあるようです。
どうしたら治るの?
症状が軽ければ、鎮痛剤の服用で症状を緩和したり痛みの軽減を図るなどするようです。
ですが、私の場合は、卵巣が破裂する恐れがあるということで、溜まっている嚢胞だけを取り除く手術をすすめられました。
治療法も発症の場所や、人によって様々なようです。
早めの受診をおすすめします
卵巣がねじれた時の痛みは、出産の痛みより痛かったです!
2人の子どもを自然分娩で出産しましたが、比べられないくらいの痛みでした。
出産の痛みは、後で赤ちゃんに会えるという、幸せが待っている痛みで耐えられましたが、卵巣がねじれた時の痛みは、いつ治るのかもわからない不安と恐怖しかない痛みでした。
少しでも気になる症状があったら、早めに婦人科へ行くことをおすすめします。
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